ビールをおいしく飲むことに命を懸ける@陶芸家
ブログへのご訪問、大変ありがとうございます
月末になるといつもやっている事なのですが
体験教室に来られた方の作品や
自分でテストしたいもの、HP用の作品に
色をつけたり、備前の土で作った器に藁を巻いたりしています。
上の写真は施釉している写真です。
釉薬はいろいろな方法、付け方があるのですが
私が作品の半分以上に使用しているやり方は
「ずぶ掛け」という手法。
簡単に言えば、手にとって釉薬に浸けるだけ、
釉薬は濃さにもよりますが
(毎月水分が蒸発してしまうので季節によって濃さが変わります。)
つけている時間はたったの3秒。
よくなんでも鑑定団などでもちらほら出てきますが
人間国宝と呼ばれる方も同じ事をしています。
1つのお茶碗が数万円~数百万円する事も多々ございます。
3秒しか作業していないのに数万円??
と皆さん思うかもしれませんね
ではなぜそんなに高価なのか?
とあるテレビでレポーターが有名な陶芸家の窯場に
レポートに行った時のやり取りで
非常に腑に落ちる言葉がありました。
その巨匠は「ながし掛け」という柄杓(ひしゃく)を使って
10秒~15秒かけて釉薬を流しながら掛けていく
手法で有名な巨匠だったんです。
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レポーター: 「数秒で出来てしまうのになんで
こんなに高価なんですか?」
巨匠の弟子: 「15秒+50年と考えてもらったらどうですか?」
「一つの線・動き、そこには50年の経験が
わずか数秒に詰められているんです。」
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とても深い言葉ですね
私がする作業に至っても
釉薬を付ける時に作業している時間は
たったの10秒程度。
ただその10秒のなかにはいろんな
テクニック・技術・経験が詰まっております。
私は道具を使わず手で浸けることが多いのですが
器を持つ場所から始まり浸けた後3秒くらいの間に
素早くムラが出来ないように一気に器全部を入れ
液体の中で手を1度離し、軽くまわし
すかさず適切な位置に手をもちかえ持ち上げる
付いた液体を乾かない程度のぎりぎりまで軽く器を
適度な力でふり落とす。
適度というのが非常にミソで
落としすぎると手の跡が目立ち
落とさなすぎると濃すぎて後ではがれてくるので
適切な量を適切な振り方で落とし
素早くテーブルに置く。
すかさず手に付いた釉薬の滴を、
器本体を触らないように滴を動かすように
手に持った部分の指後を残さないように隠す。
そして適度に乾くか乾かないかのうちに置いた場所から少しずらす。
何を言っているかさっぱりわからないかもしれませんが
約10秒強の時間で言葉で表せる範囲だけでも
これだけのことをしているのです。
一秒長ければ濃すぎたり
一秒早ければ薄すぎたり
一秒遅ければ見た目が均等でなかったり
一秒指の動きがずれれば望まない跡が残ったり
釉薬の種類が違えばまたすべてのやり方が変わってきます。
このように
「たった10秒」の中にはいろいろな技術・経験・テクニックが反映される
「施釉」という作業は簡単なようで
深く突っ込んでいくと経験・技術がすべて反映されてしまう
難義な工程なんです。
是非皆さんも一度体験してみて下さい
なかなか奥が深くて楽しいですよ
最後までお読みいただき、ありがとうございました
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